『超雑談力』を読んだ感想 ― 気持ちをやり取りするべし

超雑談力 人づきあいがラクになる 誰とでも信頼関係が築ける (五百田達成の話し方シリーズ) | 五百田 達成 |本 | 通販 | Amazon
超雑談力 人づきあいがラクになる 誰とでも信頼関係が築ける (五百田達成の話し方シリーズ) | 五百田 達成 |本 | 通販 | Amazon

本屋で見かけてずっと気になっていてついに買った本。

この本で面白いと思ったのは、前置きにも書いてある通り「雑談」を微妙な間柄の人とうまく会話する話術としていて、普段の会話とは異なるものと位置付けているところ。

純粋なコミュニケーション能力を向上させる手法などは書かれておらず、コミュニケーションが苦手な人は苦手なりに、新手の手段である「雑談力」を身に着けて、人とそつなく会話をしましょう、というのが趣旨です。

ただこういう視点に立っているからか、その場をしのぐのが目的というか、ビジネスライクに感じる記述も少しあります。新学期でたくさん友達を作りたいんだよ、という学生にとってはさみしく感じてしまいます。もちろん、細かいテクニックは学生社会人問わず共通するものなので、頭の中で読み替え可能です。

気持ちをやり取りする

ひとつだけ内容を紹介すると…

「情報の内容はなんでもいいとお伝えしましたが、それでも中には「仲良くなりやすい雑談」と「仲良くなりにくい雑談」があります。「情報交換は、まさに「仲良くなりにくい雑談」の典型です。
『超雑談力 人づきあいがラクになる 誰とでも信頼関係が築ける』p.29 五百田達成

これは個人的にずっと心に刻んでおきたい内容です。「あの課題の期限っていつまでだっけ?」というやり取りよりも「あの課題ダルいよねー」的な会話のほうが仲を深めやすいということです。今までにも心当たりがありすぎる…

他にもコミュニケーションのあれこれについて、抽象的なことから具体的なテクニックまで混ぜこぜで書かれていて、どれも実践しやすそうなものが多いです。

だけど紹介されているテクニックを実際の場で使おうとしても、本の内容は忘れてなりふり構わず会話しちゃうよね…。頭で理解していても行動に移すのは難しい。意識して一度の会話で実践できるのはせいぜい3個くらいまでが限度だと思います。やはりコミュニケーション能力は一朝一夕では身につかないから日々の積み重ねが大事だということですね。